Vimeoの動画アクセシビリティ
プロ品質の動画をすべての人に更新日：2025年6月17日
すべての人がプロ品質の動画を扱えるようにし、動画を通して自由に自己表現できる世界を作ること。それがVimeoの、創業当初から変わらない使命です。アクセシビリティに対する私たちの取り組みは、誰もが使えることを前提に設計された革新的なサービスの創出へと発展し、着実に歩みを進めてきましたが、取り組むべき課題も残っています。
Vimeoが目指すもの
アクセシビリティの取り組みでは、あらゆる視聴者に使いやすい動画プレーヤーを提供することを特に重視しています。Vimeoは障害のある方々にとっての使いやすさを保証する国際的なウェブ標準WCAG 2.1 レベルAAへの準拠を目指しています（この基準はEN 301 549にも組み込まれています）。
Vimeoは、視覚・聴覚・身体・認知・発話など、目に見える障害かどうか、あるいは一時的か永続的かを問わず、すべての人が動画コンテンツに平等にアクセスできるべきだと考えています。アクセシビリティはすべての人にとって価値のあるものであり、私たちは誰もがプロ品質の動画を扱えるようにすることに全力で努めています。
その実現に向け、私たちは以下の取り組みを実施します。
- トレーニングや運用基準を通じ、ユーザー向けの変更に常にインクルーシブデザインを導入
- インクルージョンへの取り組みを共有する組織との連携、サプライヤーへの働きかけ
- 現行の機能の改善や、アクセシビリティと利便性を高める新たな方法の発見に向け、ユーザーの意見を傾聴
動画アクセシビリティへのアプローチ
Vimeoは以下の取り組みによってアクセシビリティ確保に努めています。
- 充実した字幕・文字起こし機能：Vimeoでは、すべての動画に字幕・キャプションファイルをアップロードできます。動画を視聴する際に字幕やキャプションを表示するには、プレーヤー下部の「CC」ボタンをクリックするだけで簡単に切り替えられます。音声の内容をテキストで確認できる文字起こし機能も提供しており、Vimeoの多機能ビューアーでは、文字起こしの中から特定のキーワードを検索し、該当するシーンにすぐ移動することも可能です。
- 視認性の向上：Vimeoのプレーヤーは、WCAGのAA基準に準拠した高いカラーコントラスト���備えており、文字サイズの変更や行間の調整も可能です。画面や端末の向きにかかわらず、読みやすさを保てるよう設計されています。
- スクリーンリーダー対応：Vimeoの動画プレーヤーは、JAWSやNVDAなどの主要なスクリーンリーダーと互換性があります。また、Mac、Windows、iOS、Androidといった主要なプラットフォームでの動作確認も行っています。
- 音声ガイド：視覚に障害のある方や弱視の方にも動画コンテンツを届けられるよう、Vimeoでは音声による解説を提供しています。キーボード操作対応：ショートカットキーを使い、キーボードでプレーヤーの操作が可能です。また、選択中の要素はコントラストの高い枠で明確に表示されるため、操作状況がひと目でわかります。
- 予測可能なデザイン：Vimeoのプレーヤーは、ナビゲーションや操作方法が一貫しているため、認知に障害のある方を含め、どなたでも直感的に使いやすく設計されています。入力欄にはわかりやすい説明が添えられており、支援技術との互換性もしっかり確保しています。
継続的な改善への取り組み
Vimeoの使命はすべてのユーザーが動画コンテンツにスムーズにアクセスできる環境を整えることです。アクセシビリティの向上には着実に取り組んできましたが、まだ改善の余地があることも認識しています。現時点では、WCAG 2.1 レベルAAといった国際的なアクセシビリティ基準を一部満たしていない箇所があるため、引き続き対応を進めています。
現在対応中の課題は以下の通りです。
- 画像の代替テキスト：画像の代替テキストが本文中で繰り返されてしまう場合があります。こうした冗長性に対応するため、アクセシビリティのベストプラクティスに沿った代替テキストの改善に取り組んでいます。
- ランドマーク：一部のページコンテンツがランドマーク領域に含まれていないことがあります。支援技術での適切なナビゲーションが可能となるよう、ページ構造のマークアップを改善中です。
この他にも様々な潜在的課題が存在します。本記事に記載がないアクセシビリティ上の障害に気づいた場合や、Vimeoのサービスをご利��いただくうえでサポートが必要な場合は、ぜひご意見をお寄せください。
サービスのご利用でお困りのことがある場合や、ご要望・ご提案がございましたら、弊社のアクセシビリティ担当チーム（[email protected]）までご連絡ください。いただいたフィードバックはすべて真摯に受け止め、プラットフォーム改善の参考とさせていただきます。
