コース: Visual Studio:デバッグとトラブルシューティング

条件付きブレークポイントを知る

Visual Studio では、 ブレークポイントで、 プログラムを停止する場合に、 条件を設定することができます。 画面は、 Visual Studio で C# を利用した コンソールアプリケーションの プロジェクトを作成した状態です。 Main メソッドには、 Console.WriteLine という画面に 文字を出力するメソッドが2つと、 Console.ReadLine という 入力を受け付けるメソッドが 記述されています。 2つ目の Console.WriteLine では、 SomeFunction という関数を呼び出し、 数字の0を渡しています。 この SomeFunction は、 int 型の値をひとつ受け取り、 もしその値が5よりも大きい場合は、 そのままその値を return します。 そうでない場合は、 値をひとつインクリメントして、 自分自身を呼び出します。 それでは、ブレークポイントを設定して、 このプログラムの流れを 見ていきましょう。 まず、26 行目で プログラムが停止します。 1回目の停止では、 counter の値はひとつ足し算されて 1です。 「続行」をクリックしましょう。 次は2です。 3です。 という具合に毎回 この処理を通るたびに、 プログラムが停止します。 そうではなく、 例えばこの counter の値が、 3の場合でのみ プログラムを停止して、 値を確認したいという場合があります。 この場合は、 ブレークポイントの 設定アイコンをクリックし、 条件にチェックを入れます。 ここで counter == 3 と設定します。 「閉じる」をクリックして、 ブレークポイントの編集を終わります。 ブレークポイントのアイコンが、 赤い丸から 白い+の入った赤い丸に 変更されました。 それではデバッグ実行してみます。 ブレークポイントで止まりました。 counter の値を確認すると 3になっていることがわかります。 このように、ブレークポイントでは、 条件を指定することで、 停止する条件を設定することができます。

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