コース: プログラミングの基礎:オブジェクト指向

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ユースケース図を作成する

ユースケース図を作成する

このレッスンでは UML のユースケース図を 作成する方法について説明します。 ユースケース図は UML で定義された図 および作図方の1つでシステムが 外部に提供する機能を表現する図です。 名前のせいで誤解を招く可能性がありますが、 ユースケースの図ではありません。 ユースケースはテキストドキュメントであり、 図ではないからです。 ユースケース図は複数のユースケースと 複数のアクターを同時に示す図であり、 これらの概要を把握し それらがどのようにして相互に 作用するかを確認することができます。 従って書面によるユースケースの 代わりとなるようなものではありません。 簡単なユースケースを 書いてみましょう。 組織のための簡単な ナレッジべースシステムを描くように 求められていると想像してみて下さい。 尚ナレッジベースはナレッジマネージメントの ための特殊なデータベースであり 知識をコンピューターで利用できる形式にして 蓄積したものです。 ユースケース名は記事を検索する、 記事を閲覧する、 ユーザーを管理する、 記事を書く、 分析結果を表示する、です。 ここではユースケースを 網羅しているわけではなく あくまでいくつかの目的を 列挙しているだけです。 アクターはすべてロールベース、 つまりロールで 役割の権限が決められている としましょう。 訪問者、執筆者、 管理者です。 人型の線図を使用して 主アクターを表現します。 この図を用いるのは 簡単に描けるためで スティックマンと呼ばれます。 次にユースケース名の 周りに楕円を描きます。 このように描くことで これが単なるテキストではなく 独立したユースケース であることを明示します。 今度はすべてのユースケースを 囲んで四角を描きます。 この四角はナレッジベースシステムの 境界を表し、 システム境界と呼ばれます。 システム境界の中のものは システムの一部であり、 外のものはシステムの外部に存在します。 ですからアクターはすべてシステム境界の 外に描きます。 次にアクターと相互作用する ユースケースの間に線を描きます。 この線を関連線と呼びます。 これで訪問者が記事を検索して閲覧し、 執筆者が記事を書き、 管理者がユーザーを管理して 分析結果を表示することになります。 もちろん管理者が記事を 検索して読むこともできます。…

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